斜視(しゃし)とは、片方の目は視線が正しく目標とする方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態のことをいう。
俗に眇(すがめ)、ひんがら目(ひんがらめ)、藪睨み(やぶにらみ)、ロンパリとも言う。
眇は、片目が細い、あるいは潰れているさまを表すこともある。ひんがら目は「僻目(ひがらめ。僻眼とも)」が転訛した語。またロンパリは、一方の目でロンドンを見つつ、もう一方の目でパリを見ているさまに喩えた語である、とされるが、ロンドンとパリくらい離れている、が原意。これらの語は、差別語とされる傾向があるので注意が必要である。
分類
目の位置による分類
・内斜視
・外斜視
・上下斜視
状態による分類
・恒常性斜視
常に斜視の状態であるもの
・間歇(かんけつ)性斜視
普段は正常だが時々斜視の状態になるもの:稀に性格の激変を伴う。
斜視眼での分類
・交代斜視
左右の目が交代に斜視の状態になるもの
・片眼斜視
斜視になる目が、どちらか片方の目に決まっているもの
原因
乳幼児期の弱視、強度の近視や遠視などで目の筋肉バランスが崩れてしまうことによる。また、外傷による場合もある。
治療
コンタクトレンズなどで視力を矯正し、物を見る力をつけさせることにより斜視を治療できる場合がある。
また、手術による治療法もある。個人差はあるが、基本的には30分程度で終わる簡単な手術である。
【出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』】