立体視

人間は、片眼では焦点距離、物体の大きさ、重なり、明瞭さ、移動速度、両眼では、両眼視差、輻輳などの情報を総合的に利用して立体を認識している。 ステレオグラムは両眼視差を利用して画像を立体として認識させる。 現実の立体を見るときには、両眼の位置の差から右眼と左眼では異なった像が写っている。この見え方の違いが両眼視差である。 この2つの画像の差異を利用して脳は空間の再構築を行う。 逆に、平面上の画像でも両眼に視差が生じるように映像を写すことで、脳に立体として認識させることが出来る。


ステレオグラムの二次元の画像を三次元的に見る方法を立体視といい、いくつかの方法がある。 このうち、何も器具を用いず肉眼で直接ステレオグラムを見る方法を裸眼立体視という。 裸眼立体視には、平行法と交差法がある。 平行法は右眼で右の画像を、左眼で左の画像を見る方法であり、交差法は左眼で右の画像を、右眼で左の画像を見る、つまり視線が画像の前で交差するように見る方法である。交差法には画像のサイズを平行法より大きくできる利点がある上、もともと立体視が出来ない人にとっては平行法よりも習得しやすいとされる。

最初は難しいが一度習得すると次からは比較的容易に立体視を行うことが出来る。



平行法の練習方法

1. 目から力を抜きぼんやり見るような感じで焦点を画像に合わせないようにする。
2. 画像が段々ぼやけてくるのでさらにそのままぼんやり見る。
3. ぼやけた像が中央へと近づいてくる。
4. 中央へと来た像が融合して立体的に見える。


交差法の練習方法

1. 画像と眼の中間付近に指を1本立てる。
2. より眼にするような感じで指先を見る。
3. 視線はそのままで指を抜く。
4. うまくいくと像が3つ並ぶように焦点が合う。
慣れると指がなくても可能である。







【出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』】




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