円錐角膜

円錐角膜 (えんすいかくまく) は、眼球の角膜におこる非炎症性変性疾患である。角膜が薄くなり中心部が突出するため、角膜の曲率が正常範囲を超えて大きくなる。欧名keratoconusはギリシャ語のkerato-(角、ホーン、角膜)及びラテン語のconus(円錐)に因む。

円錐角膜に罹患すると、物が変型して見え、二重に見えたり眩しく見えたりする。しばしば比較的まれな状態と考えられているが、角膜の変性を起こす状態として最も多いものであり、人種によらず1000人に1人程度の有病率である。思春期に発見されることが多く、20-30代に最も重篤になる。

円錐角膜はまだ不明な点の多い疾病で、病因は不明、経過がさまざまで予後を明言することも難しい。両眼に視覚的な歪みがあると患者の行動に不便を来す(自動車やバイクの運転免許取得など)。しかしながら、盲目にまでは至らず、殆どの場合適切な補正レンズを用いることで運転その他の日常生活を通常通りおくれるようになる。症状が重くなると手術の必要性がありうる。円錐角膜はある程度謎に包まれた疾患であるが、適切な治療によって患者の日常生活の質をほとんど落とすことなく管理することができる。国際疾病分類第10版(ICD10)でH186、 第9版(ICD9)で 371.6(「その他の角膜炎」)。





【出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2006/10/14 00:46)】




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