遠視

遠視(えんし)は、目の屈折異常のひとつで、平常時に網膜の後方にピントがあう。

遠視は近視の逆で「遠くがよく見える」と思われがちだが、強度の場合遠くも近くも見えない。 中程度の遠視では遠くは見えて近くは見えない。軽度の遠視では遠くも近くも見えるが、常に調整力を働かせなくてはならないので眼精疲労の原因になる。 矯正は凸レンズの眼鏡、コンタクトレンズでおこなわれる。

小児期に重度の遠視を矯正せず放置すると、弱視の原因となる。はっきりした像を見ないまま成長するので、脳が「見ること」を学習できないためである。近視の場合は、見えれば眼鏡を使用しなくてもいいことがあるが、遠視は見えても見えなくても眼鏡を常用しなければならない。そのため、小児用の遠視の眼鏡のフレームは、激しく体を動かしても落とすことがないよう、耳に引っ掛けるタイプ(スポーツ専用)のものが多い。

一般に人間の目は成長につれて近視化を続けるので、小児期に遠視だったものが大人になって「治る」ということは少なくないが、逆に「遠視になる」ことは稀である。俗に「遠視になった」といわれる現象は、ほとんどの場合、若いころは自覚しなかった軽度の遠視が調整力の低下により自覚されるようになったものである。

文明生活は近距離や細かいものを見る能力が求められる。したがって遠視は都会的生活においては極めて不都合な障害であるといえる。




【出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2007/04/30 06:24)】




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